実習指導者として
私は、急性期病棟で実習生の指導を担当しています。
入院期間が短いなかで、複数の基礎疾患を持ちながら入院される患者様が多く、実習生にとっては病態の理解が複雑となるうえ看護展開もスピーディーさが必要となり、よりアセスメントが困難になることが推測されます。そのような中で、実習指導者は、実習生の学びを充実させるという大きな役割を持っています。
受け持ち患者様の看護についての指導・実習生とのカンファレンス・記録の評価など、限られた期間の中で看護過程を展開し、タイムリーにフィードバックを行い、実習生の抱えている課題や悩みを一緒に考えて解決していく必要があります。
指導していく中で伝えたいことや意図した内容が十分に伝わっていなかったり、思っている事を正確に伝えることの難しさを痛感しています。しかし、実習生からの想定していなかった視点での気づきや、患者様への援助に悩んでいる姿を側でみて、実習指導を通して指導者も実習生と共に看護を学ぼうとする姿勢を忘れず、個々の患者様に合わせた看護の提供を出来るように努めています。
実習生が不安なく安心して実習に取り組めるように、看護とはなにか気づきが得られるように、これからも私の役割を全うしていきたいと思っています。
蘇生会病院へ入職を考えている方へのメッセージ
5階病棟は循環器内科・内科(消化器含む)の患者様が多く、高齢患者様が多くご入院されています。また、急性期病棟であるため在院日数が短い(平均在院日11日)ことが特徴です。循環器疾患では、心筋梗塞や狭心症に対するカテーテル治療・不整脈に対するアブレーション治療やペースメーカー植え込み術の治療が行われています。心不全で緊急入院となる患者様も多く、看護師の重要な役割は異常の早期発見・生活指導・退院を見据えた援助であり、適切な判断・その人にあった指導ができるよう自分たちの知識・技術を日々研鑽しながら実施した看護を振り返っています。
看護提供方式はペアナーシング制を導入しており、二人一組で複数の患者様を受け持ち、入退院が激しい病棟ですが、初めての方でも他のスタッフとの意見交換や看護の相談がしやすい環境です。女性スタッフばかりでなく、男性スタッフも育児休暇も習得したり、個人のライフワークバランスが保てるようにスタッフ同士で協力しながら業務に当たっています。年齢や経験に関係なく共に学び、考え成長していきたいと思います。一緒に看護を深めていきましょう。